アミノ酸配合の化粧品には、なぜ美肌効果があるんですか?

人間の皮膚は身体の表面から表皮→真皮→皮下組織という構造になっています。表皮と真皮の間には、さらに角質層→顆粒層→有棘層→基底層の4層が重なっています。皮膚の最大の役割は、身体の外部から入ろうとする刺激や異物の侵入を防ぐバリア機能です。

 

このバリア機能を発揮するうえで重要な役めを果たすのが角質層で、刺激や異物を防ぐのと同時に皮膚の水分を保つ働きをしているのです。表皮のいちばん下にある基底層の細胞を基底細胞と呼び、規則的に分裂をくり返して分裂した一方が有棘層に上がっていきます。

 

この細胞は徐々に上層へ上がっていって角質層に達したらはがれ落ち、肌のターンオーバーを起こします。つまり“肌の再生・新陳代謝”現象ですが、ターンオーバーは夜中に活発となるため美肌に夜更かしは禁物とされるのもこの新陳代謝が阻害されるからなのです。

 

角質層がもつ保湿成分はおもにアミノ酸でつくられていて、石けんで洗顔しただけでも減少するデリケートな性質の物質。保湿成分が失われた肌はカサカサと荒れた状態になり、だからこそアミノ酸補給をアピールしたスキンケアコスメがさまざまに出そろっているのです。アミノ酸分子はコラーゲン分子の1/3000であるため、角質層への浸透力にもすぐれています。