専門的にみた場合、アミノ酸とは正確にナニモノですか?

ひと言でアミノ酸とはなにかを正確に答えられるでしょうか? 多くのひとはまずムリなはず。アミノ酸とは、端的にいえばタンパク質をつくっている最小の成分です。地球上のあらゆる生命体、植物、動物もすべてアミノ酸がつくりだすタンパク質からできています。

 

私たちの細胞のひとつひとつ、さらに遺伝子情報であるDNAもアミノ酸からできていて、アミノ酸は生命の基本たるもっとも重要な成分だといえるのです。現在確認されているだけで、アミノ酸は500種類にもおよびます。

 

そのなかで私たち人間の身体をつくっているアミノ酸は約20種類。そのうち半分の10種類は私たちが体内で合成できるアミノ酸ですが、残りの10種類は合成することができません。したがって食事などを通じて補給しなければならないのです。

 

この“合成できないアミノ酸”を“必須アミノ酸”と呼びます。聞き慣れた単語ですよね。通常のタンパク質は、数百個から数千個のアミノ酸が連鎖してできています。それぞれのアミノ酸が並ぶ順序と連なる長さによって、タンパク質の種類や働きが決定づけられます。その連鎖・順番についての情報がDNAにあることから、DNAはタンパク質の設計図とも呼ばれているのです。